日本職人名工会／桜井広一象牙根付

　根付とは

着物が普段着の頃に印籠や煙草入れに組紐を結び、帯裏の下から上に紐を通し先端に2〜3cmの塊を付けて腰に下げた時の落下止めとして用いられた道具を根付と呼びます。
根付には繊細さや奇抜さ等を自慢する習慣があり、可愛いものから不気味なものまで複雑な彫刻が施されている。この小さな彫刻は手で握って丸く感じられるように彫り上げることが暗黙のルールで、素晴らしい作品は複雑な形状を技法と発想力によって違和感無く丸く彫刻される。
卓越した作品には江戸から伝わる姿形を誇張した表現方法も見ることができる。

櫻井親方と根付
先代の名工“広晴”は根付師の一族、櫻井家の当主でした。現親方はその銘を戴く、東京で一番初めに伝統工芸士になられた根付師です。「根付作りは生活の伝統であり作り手は全て職人でした。」この言葉と共に親方は数々の根付師が作家として活動するなか、伝統を根付へ刻み、現在も櫻井一族の根付師の長として指導をされています。
親方は実用的な彫り物が得意だと言われるが伝統的な彫り方も好み制作されている。

ここでは通常品と一点物のお造根付を合わせ、１００点以上の展示をしております。

ご希望に応じて根付の穴開けの変更も承ります。
掲載された状態の物であれば、特に指定は不要です。

通常の加工（この加工の指定は不要です）
帯などの下に通して物を吊るす目的で、根付本来の使用方法の加工です。
旅館の仲居さんが帯に栓抜きを挟み、持ち手部分に付け和風なアクセント等として、
多くご利用頂いております。

根付が逆さまにならない加工
組紐を通して上からぶら下げる加工です。可愛い小さな象牙のストラップなどに。
当会の一万円前後の根付はストラップを想定して制作されております。

穴を開けない
穴を開けずに小さな彫刻として飾る根付です。
鑑賞目的で指定される加工になります。

加工の指定の注意点
用途に応じて穴の位置は大きく変わり特徴的な彫刻が削られる加工もございます。
根付は取り付けた物を提げる物ですので小物にぶら下げると逆さまになる物がございます。
細密な彫り込み指定は加工が複雑になる為、価格が変わります。

加工の指定は親方に確認を取りながら、お客様のご要望と根付の雰囲気を極力壊さないバランスを相談させて頂きますので、使用方法と詳細な指定をご注文時の備考欄にてお願い致します。

象牙根付

本象牙使用。天然素材に彫り込む為、サイズは目安となります。

7-15-1

かえる

7-15-2

うさぎ

7-15-3

眠り猫

7-15-4

羊

7-15-5

子犬

7-15-6

ねずみ

7-15-7

白鳥

7-15-8

猿

7-15-9

ビリケン

7-15-10

子犬

7-15-11

ふくろう

7-15-12

亀

7-15-13

唐獅子

7-15-14

猿

7-15-15

御所人形

7-15-17

うさぎ

7-15-19

俵にねずみ

7-15-20

子犬

7-15-25

猿

7-15-26

かえる

7-15-28

ふくら雀

7-15-29

ふくろう

7-15-30

きつね

7-15-36

白鳥

7-15-37

でんでん虫

7-15-41

鶏

7-15-42

狛犬

7-15-44

万年亀

7-15-65

三猿

7-15-21a

十二支
根付-子

7-15-21b

十二支
根付-丑

7-15-21c

十二支
根付-寅

7-15-22a

十二支
根付-卯

7-15-22b

十二支
根付-辰

7-15-22c

十二支
根付-巳

7-15-23a

十二支
根付-午

7-15-23b

十二支
根付-未

7-15-23c

十二支
根付-申

7-15-24a

十二支
根付-酉

7-15-24b

十二支
根付-戌

7-15-24c

十二支
根付-亥

7-15-40a

新十二支
根付-子

7-15-40b

新十二支
根付-丑

7-15-40c

新十二支
根付-寅

7-15-40d

新十二支
根付-卯

7-15-40e

新十二支
根付-辰

7-15-40f

新十二支
根付-巳

7-15-40g

新十二支
根付-午

7-15-40h

新十二支
根付-未

7-15-40i

新十二支
根付-申

7-15-40j

新十二支
根付-酉

7-15-40k

新十二支
根付-戌

7-15-40l

新十二支
根付-亥

色根付

象牙に色を乗せる都合、塗膜の色移り等にご注意ください。実際の色は液晶画面や染料の状態により異なる場合がございます。また、サイズは目安となります。

7-15-45

両手招き猫

7-15-46

しじみ

7-15-47

たけのこ

7-15-48

ふぐ

7-15-49

柿

7-15-50

ふくろう

7-15-51

瓢箪

7-15-52

ほおずき

7-15-53

こま犬

その他の作品

根付以外の作品です。

7-15-66

ブローチ・梟

7-15-67

帯留め・
白蛇

豆知識
古根付けは敗戦時に大量に海外に持ち出されてしまい、国内の全てを集めても大英博物館の収蔵数には及びません。海を渡った根付に興味を持った彫刻家が職人となり、近年ではアメリカやヨーロッパでも世界大会が大々的に行われています。亡くなられた皇族の高円宮様は、屈指の根付けの理解者であり学者でした。広晴親方の弟さんも宮様のお伴をして大英博物館で実演を行なっています。