天才的な刀鍛冶。人気も実力も当代随一である。現在全国の刀鍛冶は300人ほどいるが、その頂点を極め、様々な輝かしい賞歴を持っている。伊勢神宮の御神刀を五振り作刀している。又、刀匠として唯一メトロポリタン美術館、ボストン美術館にも買い上げられ陳列されている。しかし刀剣界も厳しく、刀だけで生活出来るのは30人程度。底辺は技術的にも追い付かず、兼業もやむなく、刀鍛冶である事を利用し粗悪な包丁などの販売を行う者もいる。上位を目指す未来の名工達は、刀の価格に比べ必要経費と製作時間が掛かり過ぎ、リスキーな部分も多く経済的には恵まれていない。
吉原氏は刀剣界が少しでも良くなるように時間をとり、美術品としての普及に努めている。また、美術刀剣界の顔でもあり、海外から様々な形で要請があり、国際的な刀鍛冶である。名工会の相談役にお願い出来たのも、日本の技文化を波及させるという意味に賛同して頂いたものである。
■ 歴史
独自の技法で発展してきたのは平安時代以降から。 |