銀線細工。凄い技である。南蛮から長崎平戸に渡来した銀線細工の原形が秋田にどのような経路で伝わったのか興味あるが、それにしても日本人の手先の器用さがもたらした細工物の進化に驚嘆し日本の極めた美の一つとして誇れる物と言える。
進藤氏の作品は数々の受賞や皇室献上品としての買い上げなど、独自の技術が評価された進藤氏ならではの実績がある。
0.3mの銀線のレースが織り成す美しさが更に互いに組み合わされ存在感と気品に満ちた優雅さを放つ、銀線細工頂点の一人である。
■ 歴史
初代秋田藩主佐竹義宣公が、慶長七年(1602年)常陸から秋田に移封された時、金銀細工師が随従して来たのが始まりと言われている。 |