|
|
|
|
19才で義兄の親方に弟子入りしました。 |
|
|
|
|
|
大鋸で切るということと製材機で切ることの違いがあります。製材は無駄が多くなり銘木等は品質も落ちてしまいます。鋸の回転から杢目の油を溶かし木の艶までダメにします。
大切な木で厚さ4mの板を何枚も取ったことがあります。木の杢目を原木から読むことも大切です。木の皮の付き方や、叩いてみてその音等から杢目を判断していきます。
最近こなした鋸挽きの難しい仕事は、柱の4面を90度ねじった柱を挽く仕事です。しかも挽いたねじれた柱の表面はささくれずに滑らかに大鋸で挽かなくてなりません。周りにいた人達もびっくりしていました。それと鋸の手入れ、研ぎも技として大切です。切る場所に応じて研ぎの角度なども変えています。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
木の心を読む事が大切です。お互いに会話していきます。最も良い形で世に送りだしていく事が私の仕事です。木も人間と同じで苦労した木に味があります。木も活きていて繊細です。大欅に鋸を入れたら締め付けられて動かない。そこでお酒をまいて語りかけてお祈りしたら動きました。 |
|
|
|
|
|
私は丸太を見てどこの産地かも分ります。又全国から頼まれ木を見に行って、木挽きもやって来ます。ともかく木の分らない人が増えてきました。学ぶ事が多いです。これは何をやっても、又どこのお弟子も同じです。ともかく積極的に頑張るしかありません。 |