職人の住む町
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日本で一番手間暇かけて作る靴と言ってもよい。特筆すべきは、1回目は試作、2回目に完成という行程を踏む事である。足に吸い付いたような感触は、もはや履き心地の良い靴というより、体の一部といった代物である。当然値も張り30万前後と高価であるが、完成した靴だけでなく、試作靴もそのまま履き続けても全く問題無く、さらに木型も付いてくる。
これだけでオーダーした方の満足感は他では味わえないものと思える。

  完璧な靴を求めて昭和24年に独立し、現在の靴のノウハウを確立しました。
  理想のはき心地を求めて研鑽して来た事が評価として頂いています。木型ひとつとっても左右別々のものとなります。納得のいく靴、最高と言われる靴を作っています。
研究した結果、足がいかに完成度の高い精密機械であるかを知り、靴が果たす役割も履物と言う事ばかりではなく、体の働きに直結する物である事を痛感しました。
 
  靴の理想ですが、体の一部として靴があり、履いていることを意識せずに歩ける。踏み締めた時に、バランスよく体重が分散され、しかも程よい締まり具合、宙に浮かした時には心地よいフィット感が足を包む靴、それが理想の履き心地と言えるものです。
  自分の作った靴以外頼る所が無い人もおり、クレームも含め常に自分の靴をみて、何処をどう直すべきか、考えるより先に手が動くぐらいでなければいけません。ひたすらその繰り返しで今日まできました。

 

職人名 菊池武男(きくち たけお)
雅号又は銘  
生年月日 大正13年10月10日
職種(種) 誂え靴
作品(アイテム) フルオーダー靴
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
技の種類や工程
足の診断・計測、デザイン決定、木型作成、第1底材・製甲作成、第1底付け・仕上、靴合わせ(試し履き)、試し履き報告木型修正、第2底材・製甲作成、第2底付け・仕上、靴合わせ渡しの順に製作されます。
全工程の技を集積し、担当職人の熟練技からなるシステムを徹底構築しました。特に生きた靴製作の為の木型技術の開発には人間工学と言うか動きの要素も加えて作ります。
※落合氏は菊池氏と共に初期の段階から参加し、底付け・仕上を一手に引き受けている。
現在の立場(役) 指導的立場、木型製作
次代 他  


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