今の形の薩摩弓は300年の歴史を持つ。竹切りから始めるが、条件の揃った使える真竹は少ないという。自然の材料、加工の全てを熟知し理解して弓を作るということは大変である。大ベテランであっても、自信を持ってやっと出来るようになってきたという。どの職人もそうだが、材料との会話ができるまでには技以上に多くの歳月を必要とする。季節の変化、そして加工方法、全てが組み合わさって自分の思う物が出来てくる。
偶然性に期待する事もあるが、これは自然が教えてくれるのだと言う。名工である人が気づくことらしい。又、この突き詰め度の高い職人ほど、謙虚で無理が無く自然である。自己を見つめているからであろうか。
父の弓に負けない弓を作りたいと常々思っていると言う。
昭和28年元旦より父、道信に師事。父は仕事に関しては「見て取り」で殆ど教えてはくれなかった。ただ基本に忠実にと頑張ってきました。
弓(日本弓)は弓道をやる人でなければ、その良さは解らないと思う。
最近やっと、何処に出しても恥ずかしくないと思われる様な作品が出来はじめ、長年の苦労がようやく報われて来た感じです。今までの悪い癖がひとつでも消えて行けば、亡父のあの1/1000ミリの狂いもないような弓が出来そうな気がします。
基本に忠実であること。初心忘れず。
小生の教えを忠実に守って行く事。
職人名
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桑幡元象(くわはた もとのり)
桑幡道長(くわはた みちなが)
雅号又は銘
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一燈斎(いっとうさい)
生年月日
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昭和5年8月21日(元象氏)
昭和36年5月2日 (道長氏)
職種(種)
:
薩摩弓
作品(アイテム)
:
薩摩弓
技数(積)
:
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次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
手伝い程度なら、最低3ヶ月。刀鍛冶と弓作りは弟子入り8年と云われ、ひとり立ちして二千張作れば大体一人前と云われてきた。
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技の種類や工程
大きく分けて、削りー曲げー張り込み。これが合致して本当の弓となる。
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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