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浮世絵摺手の3代目として浅草に生まれ、12才の時から摺を始めた。父は摺の技法をちっとも教えてくれなかった。名人と呼ばれた父は、「オレから習うとオレの上にはいけない、オレの仕事を見て自分の悪いところを直せ。」という考えだった。以来70年、この道一筋である。 |
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木版画の摺の一番難しい所は、原版が狂うことである。板は絵の具の水気を含んで伸びる。その為、紙や板を湿らせて狂いに合わせるが、その具合を見ながら、何色もの色をズレないように、ピタリと見当を合わせるのは大変難しい。根気と手先の器用さを求められるが、それだけではなく素質と感覚がものを云う。落着いた中にも華やかさのある、メリハリのある色使いを見てほしい。 |
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自分の独特のやり方を自分で考える。自分の個性を出す。 |
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伝統に固執せず、人が何を求めているのかを考え、時代に合わせて変えていくことも大切。自分のセンスを磨き独特のものを出す。 |