刀鍛冶と一般の職人との違いだが、初めから立ち位置が違うようだ。刀鍛冶はコンテストを勝ち抜くことでランクが決まる。
逃げようがないこのシステムは、厳しさを考える時、想像を絶するにかたくない。コンテストに参加する刀匠は、修行後10年以上のキャリアも多くいる。20年クラスの刀匠までが挑戦している。普通の職人ならば修行以後の10年となれば大ベテランである。
厳しい理由だが、最高位の刀匠“無鑑査”になる為の条件にある。上位の特別賞を10回以上取らなければこれにノミネートされない。毎年のコンテストで10人程度の枠の中に常に入ることを要求される。資格が取れるまで最短で10年。これでなれた人は過去2〜3名である。挑戦者がベテランばかりとなれば、特賞以外の入賞率は非常に高い。
95%以上が入選、後の5%が落選。それだけに上位を取るのは至難の業だ。このトップランクでしのぎを削る誇り高き刀匠は、常にほとんど同じメンバーである。当然ながらやはり素質も必要である。
宮入刀匠は無鑑査。年齢から察しても、群を抜いて価値ある優れた刀匠であることがこれからもわかる。いよいよ円熟期、どんな刀匠になって行くのか楽しみでもあり、刀剣愛好者の全てが期待していることでもある。 この親方に製作を希望する場合にはまずはメールにてご連絡下さい。
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