日本の技博物館
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本博物館は、常に新たな情報を加えて増設して行きます。
加えたい事項、新ジャンル、各種情報、切り口の変更など常に臨場感をもって興味深く見て頂けるよう、
絶えず更新をしています。
   
近年、物質文明の歪みから、昭和と平成で不透明にしてしまった様々な事実を明確化する為に本博物館を設立しました。物質文明の歪みは、全てが一流のような表現となり、ウソを氾濫させ、結果何が本物なのか判断出来なくなっているのが現状であります。その中で、口の重い本物の職人達は埋没し、後10年を待たずにその存在と歴史が消滅してしまうと断言出来る状況にあります。
本館は、日本の技文化を、まず活きた形で知らしめる為に、職人が最低限度常識として学んでほしいと思うことや、職人が置かれている状況などを知らしめ、本物の職人の目を通して、実行とリアリティーを重視し、活性化の糸口を追求していきます。常に『本物とは何か』を具現して行きます。
   
博物館は、記念館・見聞館・資料館で構成されます
   
   
   
   
 刃物記念館
   
  職種別に、テーマを絞り、始めは 記録的な事柄を中心に展開していきます。
刃物・木工・焼き物・古布・漆・様々なテーマについて、巷の疑問を職人の立場から、解明していきます。又、現代の職人を囲む分かりにくい環境も考え、常に興味ある内容で構成していきます。
   
 
   
   
 刃物記念館
   
 

『人間の生きざま』はよく旅に例えられます。目的を持ち、それを達成した職人達にはこうしたドラマを強く感じます。“技の旅”とは『体験と自己研鑽を日々積み重ねていく』ことであり、ここに日本の職人の大きな特徴があります。精神面を重視する姿勢です。『技と精神』は常に表裏一体の関係にあり、作品にも反映されていきます。

見聞の旅は、自己の未熟さを見つめ、成長する為の体験です。
ここでの様々な出会いは、好奇心溢れるものでした。目的のある旅は、行動しながら知識を吸収し、具体的に試しながら様々な思考の中で自己を発見し自分らしく、関わりあいながら『知恵』を育て発見していくことで、本物になっていった訳であります。

   
  見聞とは、『知恵を構築する行動』
昔と今の思考の決定的違いはここにあります。本物である事を口では幾らでも言えます。しかし、昔であれば、口先だけでは先輩等から頭ごなしに怒られるのが落ちでした。社会にも多くの目利きがいて、見抜かれる為、商売としても本物を常に要求されました。 職人とは、常に見えない世界を探りながら、自分を信じて自己を育てる道の上に立ち、研鑽していました。その思考には『知恵が伴う行動』が絶対不可欠な条件でした。昔は体験しながら考えることをしました。こうした習慣は周辺の人達も同じ環境であり、考えられる達人が多くいました。“良し悪し、嘘ほんと”が明確に区分できたものです。その中で経験なき人達は、己を知っており非常に謙虚でありました。今は、経験が乏しくても“主張と権利”が先行し、自己を振り返る事をしない為に己が見えず、知識だけを繋いで考えずに思いだけで語ります。体験していると思う勘違いも多いようです。例えば美術館に行く、博物館に行くなどを考えた場合、そこには自己研鑽は無く、知識を記憶力の中に詰め込むだけ。従って、知恵を育てるための見聞とは程遠いものであります。こうした例は沢山あります。
『日本の技博物館』として、『技の交流』や『職人から何を学ぶか』を考え、深い意味を以て『見聞館』を名称としました。
   
  見聞館は、時代に適合させる作業を具体的に行う館。
本館の具体的な形としては、日本の技の基準を構築します。技と知恵の交流から、新たな文化を構築していきます。ここに生まれる新たな技は作品として具体化させます。昔は当たり前にあった日本の職人の精神を重視し、誇りを持って互いを認めながら、その凄腕と知恵を活かすもので、『基準となる日本の技』となります。ここではその製造過程を見せながら、素晴らしい作品を作って行きます。
   
   
   
   
  各地の研究員制度を活用した資料館として構成します。
 
   
以上三つの館を持って、今の時代に最も必要な博物館を具現します。
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