『人間の生きざま』はよく旅に例えられます。目的を持ち、それを達成した職人達にはこうしたドラマを強く感じます。“技の旅”とは『体験と自己研鑽を日々積み重ねていく』ことであり、ここに日本の職人の大きな特徴があります。精神面を重視する姿勢です。『技と精神』は常に表裏一体の関係にあり、作品にも反映されていきます。
見聞の旅は、自己の未熟さを見つめ、成長する為の体験です。 ここでの様々な出会いは、好奇心溢れるものでした。目的のある旅は、行動しながら知識を吸収し、具体的に試しながら様々な思考の中で自己を発見し自分らしく、関わりあいながら『知恵』を育て発見していくことで、本物になっていった訳であります。