戦後の子供達の昔懐かしい携帯ナイフ
昔はこのナイフが主流で、殆どの子供達の筆箱には肥後の守が入っていて、大切に使っていました。 工作でも竹トンボを作ったりと活躍し、鉛筆を削るのもこれでした。50代60代の人達は多分見ていると 嬉しくなる人もいるはずです。親方が自分で納得できる肥後の守を作った一番大きな肥後の守です。後の 2本は親方の伝統の技を守って作ったもの、これは参考に掲載しました。
当時の後の守は、作る人も多く 種類もプラスチックのカバーなど多くのバリエーションがあり、かなり安っぽいものもありました。 こうした携帯性の高いナイフはある事件がきっかけとなって危険であるとの観点から禁止になり、代りに 剃刀の刃を大きくし柄を短くした“ボンナイフ”が出現し、鉛筆削りとして取って変わっていきました。
その当時、工作には切り出しナイフが多く使われていました。現在、永尾親方は肥後の守を伝える唯一の 職人です。最近は人気が出て来ており、類似品を見る事もありますが、肥後の守の名称は現在親方が 唯一守り続けています。