万年筆には少なくとも150の製造工程があります。
これにメッキやアルマイトなどの表面処理・装飾を加えると、300以上もの工程を数えます。一般に、これらの工程を経て、ほぼ完成された万年筆にペン先の調整を手で施しているものが、「手作り万年筆」と呼ばれています。
「手作り万年筆」
ペン先の先端調整だけでは手作り万年筆とは呼べないと考えております。
確かにペン先の先端調整は、筆記特性をもたらすのに最も重要な個所ですが、この先端部分を変えてしまうことにより、ペン先全体の形状やそれを支えるペン芯との相性に微妙な影響が生じるため、これら一つ一つのパーツから手作りする必要があると考えているからです。
こうした考え方から、お客様から頂戴した筆記カルテに基づき、ペン先・ペン芯等の調整を行ったうえで、すべてがお使いになる方の手に合うよう、一から組立てを行っております。
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