日本で始めて作られた木製写真機の修理を依頼され、昔の職人さんの技に触れる機会から、その素晴らしさに驚愕したという。溝と差し込んだ板の寸法はノギスではかって同一寸法で隙間がなく、板を入れると静かに降りて行く様は、木製であることを考え、先人達の技術とカンナなど道具も含め、唯々その素晴らしさに感服したと言う。これを教えとして負けないようなカメラを心掛けて作りたいと言う。
軽くて衝撃にも強い木製の大形カメラは、携帯にも便利であり、にわかの雨などにも金属製の大形カメラと違い即たためるなど様々なメリットがある。
海外にも輸出しタチハラブランドで根強いファンがいる。
中学の頃より叱られながら手伝わされていた。
精密を木材で出す訳ですから、木取り、鋸引き、接着木ネジなど何ひとつうまくいきませんでした。初めは誰れでもこんなもんでしょう。
材質
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良い材料をまず選び育てることから初まります。3年以上自然乾燥させ、ゆっくりと木のクセをすべて出させます。
道具として
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"使いたい、使ってみたい、使って良かった"使う身になってカメラを作る事が挑戦。
"常に使う人の声が聞こえる職人であること"これは信念で後は反省。それを続けること。
物作りの基本として"いばらず、おごらずと平常心"必要ですね。
職人名
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立原道夫(たちはら・みちお)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和13年10月29日
職種(種)
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木製カメラ
作品(アイテム)
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4"×5"にロールバック 6×7、6×9から
11"×14"国内最大画面を誇る機種を手がける。
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
3〜4年、一人前は10年
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技の種類や工程
材質選び
材料管理
小割の技(木取り)
組立て加工
手順などが難しいところです。
現在の立場(役)
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生涯現役を目指す。
次代 他
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