職人の住む町
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山陰の和紙の歴史は非常に古い、石州和紙同様の歴史を持っている。和紙も機械・手漉きの両方を合わせると生産量は全国のトップである。特に書道半紙は全国の60%を生産している和紙王国。昔から滑らかな紙肌で筆が痛まないということから“筆きれず”と言われ評判であった。原料は地元だけでは無理なので各地から取り寄せているが、特に青谷は代々続いた伝統を守り、技法をそのままに作っている。
青谷の祖先の暖かいもてなしの心が、この地に紙漉きの技法をもたらし因州和紙となった。
そして、その心は今も受け継がれ、後進の指導が小学生等にも行われている。前田氏も誇り高き青谷の紙漉き職人の一人として 因州和紙作りに従事している。

■ 歴史
因州和紙の起源は、廷喜式に朝廷へ紙麻七〇斤が献上された記録が残っていることから、その起源は十世紀前半以前であったと考えられる。


  昭和23年より伝統技法の修行。昭和35年、伝統技法の改良。昭和45年、機械和紙の開発研究。昭和55年、完成。現在手漉き和紙の原点を知り、次代職人作りに志す 。
  手作りの作品から、機械作品に移り変わる時代、伝統の手作りの技を日本の美として後世に伝える努力、製品のPRに全国を回り、販路拡大に努力し現代人の使える日本古来の製品作りをしたい。
 
  伝統技法を生かし、現代のニーズにこたえる事を信念とする。
  手漉き和紙は、日本の美である事を知り、それを作る喜びを知る事。

 

職人名 前田久志(まえだ・ひさし)
前田法人
雅号又は銘  
生年月日 昭和6年1月2日
職種(種) 因州和紙
作品(アイテム) 半紙、巻紙、封筒、襖紙、障子紙、和傘紙、工芸用紙、短冊、色紙、画仙紙、便箋、名刺紙、葉書 等
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
約3年 難しい仕事、紙の厚さを整える、原料の材質選択。
技の種類や工程
野山で採れた楮、三椏の原木から皮を取り出し、その皮を苛性ソーダーを加えて煮て、純粋な繊維質を取り出しそれをたたきほぐして水を加えて、ドロドロの原料液を作り紙にすき上げ、脱水乾燥して1枚の紙が出来上がります。
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  

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