山陰の和紙の歴史は非常に古い、石州和紙同様の歴史を持っている。和紙も機械・手漉きの両方を合わせると生産量は全国のトップである。特に書道半紙は全国の60%を生産している和紙王国。昔から滑らかな紙肌で筆が痛まないということから“筆きれず”と言われ評判であった。原料は地元だけでは無理なので各地から取り寄せているが、特に青谷は代々続いた伝統を守り、技法をそのままに作っている。
青谷の祖先の暖かいもてなしの心が、この地に紙漉きの技法をもたらし因州和紙となった。
そして、その心は今も受け継がれ、後進の指導が小学生等にも行われている。前田氏も誇り高き青谷の紙漉き職人の一人として 因州和紙作りに従事している。
■ 歴史
因州和紙の起源は、廷喜式に朝廷へ紙麻七〇斤が献上された記録が残っていることから、その起源は十世紀前半以前であったと考えられる。
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