職人の住む町
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1300年の歴史を持っている昔ながらの手漉き和紙、三隅町の6軒を中心に現在10軒、専業が残る。
特に伝統的な技術・技法は一貫して三隅町を中心に保存されている。石州和紙の丈夫さは全国にとどろき、色合いは萌黄、茶色を帯びた歴史的風合いを感じ微細で強靱で光沢がある。又、虫が付きにくいと言われている。原料は主に楮で地元で栽培している。
他に三椏、雁皮なども使われている。江戸時代には藩が紙の専売を行い、その振興に力を注いだ。この頃全国にその名を知られるようになったと言われている。
かつては、大阪商人が石州半紙を帳簿に用い、火災の時、いち早く井戸に投げ込んで焼失を免れたという話は有名です。長見氏は石州和紙の重鎮として後継者の育成や海外などとの交流も仲間と共に行っている。

  15歳より従事、冷たい水、叩き作業など辛い仕事が多い。昔は冬の作業でしたから大変でした。
  自分の作品の特徴というより、石州和紙の特徴としては日本で一番丈夫なランクの紙として又、昔の技法をそのままに伝えていることなどが特徴として上げられる。日本の紙の歴史からも重要な産業に従事していると自負している。
 
  誇り高き伝統を汚す事なく、より良い紙を漉く事。絶やす事なく伝えていく事。
  後継者育成として常に研修会などの講師として具体的な活動を行っている。こうした中から石州和紙を伝えてくれる人が出てくる事が楽しみである。

 

職人名 長見博(ながみ・ひろし)
前田法人
雅号又は銘  
生年月日 昭和6年1月1日
職種(種) 石州和紙
作品(アイテム) 石州半紙、石州二三判、便箋、名刺、色紙、巻紙、他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
取りあえず3年で、紙が分るようになるまでは10年はかかると思います。
技の種類や工程
楮栽培、刈り取り裁断、原料蒸し、小口叩き、剥ぎ取り、黒皮乾燥、黒皮そぞり、水洗い、煮熟2工程、塵取り、叩解、トロロアオイ砕き、漉き舟に水と紙料とトロロを均等にまぜ入れる、漉く(数子・調子・捨水)、紙床移し2工程、圧搾、紙床剥がし、千板貼り、天日乾燥、選別。
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  

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