職人の住む町
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琴は柱を用いない七絃までの楽器を言う。一絃琴、二絃琴等。一方こちらの字を用いる箏(こと)は柱のある十三絃の楽器を言う。しかし一般的には琴と言う字を使っている。
三田村家は和楽器を作っている。箏、三絃、琵琶(筑前、薩摩)の製作と修理を行っている。氏は何でもこなすが専門は箏である。
箏は、唐より雅楽の楽器として伝来した。我が国では九州の久留米の善導寺の僧侶が筑紫流という箏の音楽を室町時代末期に大成した事に始まる。関西では生田流で八橋検校の孫弟子、生田検校が地唄と呼ばれる三味線と密接に関わり合い発達した。江戸の山田流は山田検校が箏の音楽として発達させた。いずれも筑紫流から生まれた。検校とは盲目の最高位の位と言う。昔は琵琶や箏、そして三味線などを弾く人は盲目の人が多かった。琵琶法師、津軽三味線の高橋竹山氏や“贄女”と言われた旅芸人なども盲目であった。従って箏の仕上げは角張らずに手障りを良くしてある。

■ 歴史
奈良朝初期、楽箏として伝来。室町後期、箏曲として大成。


  18才より父、隆司に師事。その当時父もまだ若く、昔気質のところがあり仕事は隣に座って体で覚えろという主義で、手を取って教えるということは一切なかった。
  本体素材は国産会津材を使用。甲羅から糸締めまでの一貫製造。音の良さと弾き易さを追求して作成。琴は本来、検校、勾当といった目の不自由な人々の使用した楽器なので手に触れて、やさしい様各部に蔓取りがしてあります。
 
  手を抜かず、もう一段手をかける事。
  伝統技術の継承。(製造職人の減少のため)

 

職人名 三田村孝尚(みたむら・よしひさ)
職人区分  
雅号又は銘  
生年月日 昭和17年6月29日
職種(種) 和楽器
作品(アイテム) 琴、琵琶(筑前、薩摩)、三弦
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
約3〜5年。あくまでも楽器として音の良さを求める為、本体を造る時平均して音が出る様、削り方に難しさがある。
技の種類や工程
原木ー木挽きー乾燥ー甲造りー裏板付ー甲焼きー飾り付(包部分の部品作成含む)ー調絃(糸締め)
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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