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木材とその加工等が、子供の頃より好きだったので、国有林野庁に10年勤務後、弦楽器製作の世界に転向。
1964年、河野賢氏にギター製作の修行の為入所。北海道で木材の魅力、伸縮の恐さを身を以て知っていたので、木材の乾燥・管理と製作上の工程や道具造りの技等を同時進行で学んできた。修行する者が皆独立を目指している訳ではなく、独立を目標に頑張る人は、力の差が出る為、“出る杭は打たれる”といった点で大変でした。ギター音楽は弾く事も、聞く事も好きであった事が幸いし逆境にも耐えられたのだと思う。1972年、8年間の修行終了。
1973年、埼玉県所沢市にて、小森曠ギター工房開業。1983年、ヨーロッパ弦楽器チター音楽に出会いチター製作も行う。 |
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難度は、木材の心を知ること、加工・染料の知識、塗装の技術音作りの感性、多少の演奏テクニック、又、強い個性(万人に一人)のギターなども興味あるが、受け入れられる土壌がない。トラブルが少なく音響・機能共に永年使用に耐えられるギター作りを目指して今日に至る。 |
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世界へ向かっての物作りは、奏者の個性との出会いであり、ここで極まる。結論としては“物が物を云う物を作る”という事になる。又、素材の厳選が良い楽器を作る。即評価されずとも20年30年後に必ず評価されるとの信念が突き進む原動力となる。不言実行。 |
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美しい音作りは、楽器作りの永遠のテーマであるが、2〜3年で大半が故障やトラブルで使われなくなってしまう。残念な事である。全ての物作りも例外では無く、特に永く使ってもらえる物を作ることが楽器造りの難しさと心得るべし。
現代の若い人は修行が苦手。就職して好待遇で仕事を覚えたい人が多い、辨が良く回り身体ではなく頭で覚えようとする。修行とは待遇を望まず、努力して体で仕事を会得するものと心得てほしい。 |