職人の住む町
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息子善博さんと共に現役として重要部分に目を光らせる現役である。「父に師事しました。
父は腕は良かったが世渡りは下手な典型的職人でした。大きな借金を作り、問屋に雇われて仕事をしていました。私と兄は小学校の頃から鍛えられました。」と語る。刀剣の技を学び、かつての刀匠のように古式鍛造でひたすら鎌を作る。

■ 歴史
天正15年(1587年)長宗我部地検帳に鍛冶屋が399軒記載されている。其れ以前より、鍛冶の歴史始まっているが、土佐刃物は天正期と定説されている。


  昭和8年我が家は破産した。数人いた弟子、職人も離散。一人残った弟子を連れ父は間借り。小学3年の頃より炭切り等で父を手伝う。小学卒業と同時に前打をする。父が師匠とはいえ、妥協は許されなかった。6キロの槌を振り、冬の早朝の作業で赤切れだらけだった。辛かったが、父も辛かったと思う。
  土佐の自由鍛造は図面があれば型通り作れるが、平面形状+特殊な製品は困難で、例えば巾50ミリ長さ200ミリの鎌で背の部分5ミリ(強度の為)の厚さを置き、その他の平面は1ミリ〜0.5ミリの厚さに作ることは至難の技である。。
 
  職人は一生が勉強である。己の技術を秘伝だと隠す独りよがりは時代遅れ。技術を公表し伝授しようとしても、個人差があり出来ない事もある。
  兎に角、他人の仕事を良く見ること。自分より下手と思っても、必ず何かの点で優れた所がある。

 

職人名 山崎道信(やまざき みちのぶ)
山崎善博(やまざき よしひろ)
雅号又は銘 山崎 南風(やまざき なんぷう)
生年月日 大正15年10月12日(道信)
職種(種) 土佐刃物 鎌
作品(アイテム) 鎌、包丁 他
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
1〜2年で手伝えるようになるが、全体を理解するには5〜6年、職人となるには10年の期間が必要。温度を確実に捉え5度、10度の温度差でも切れ味に与える影響が大きい。
技の種類や工程
割込み-鍛接-地切-目沸し-腰曲げ-広げ-刀腰抜き-ならし打ち-なま研ぎ-焼入れ-焼戻し-荒研ぎ-メスキ研ぎ-ぼかし研ぎ-仕上
現在の立場(役) 重要部分参加 (道信)
次代 他  


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