職人の住む町
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東京で数少ない総火造りの兄弟鍛冶である。鋏は弥吉の強い流れを組む職人である。包丁も得意としている。
現在は横座(細工方)は弟、先手(打方)に兄、TV等で良く見る兄弟である。交互に打下ろす呼吸は互いの考えを読みながら絶妙のバランスを保つ。辰雄氏は享幸(弟)氏について、「子供の頃から見ていたとはいえ、初めて道具を持った時から何とか鋏を作った」と言っていた。ともかく天才肌である。二人とも好奇心と挑戦する気持ちが常に溢れ出て、技に対する真摯な姿勢が素直に現れる。本物である職人の姿、この道だけを歩き続け自己の技を見つめ鍛え続けた二人からは気負いも、おごりもなく常に自然体で一喜一憂する様は職人の中の職人と言える。

■ 歴史
明治初期。


  日本の鋏の祖、弥吉氏の流れを汲む平次郎に師事し、15才から現在に至るまで総火造りを守り続ける。
  私どもが生み出す総火造りとは、日本刀の製法を応用させた伝統技法によるものであり、一本一本手作りで作っています。その手作りの持つ切れ味の良さ、暖かさをこの鋏を持つ全ての人に共感して頂く自負があります。
 
  生涯勉強
  日本の伝統技法を守るべく、さらなる勉強挑戦を続けてほしい。

 

職人名 大河原享幸(おおかわら・たかゆき)
大河原辰雄(おおかわら・たつお)
雅号又は銘 菊和弘(きくかずひろ)
生年月日 昭和7年4月13日(享幸)
昭和2年4月29日(辰雄)
職種(種) 裁ち鋏
作品(アイテム) 裁ち鋏、柳刃包丁、出刃包丁、左利き用包丁 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
10〜20年 鉄の温度を瞬時に見極める目と、巧みな金槌裁きが必要であり、鋏を知り尽くさなければ出来ない仕事である。
技の種類や工程
総火造り 一本の軟鉄より1000度の炎と金槌だけで一丁の鋏を作りあげる技法。
現在の立場(役)
次代 他  
   


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