日本の刃物の技術は世界のトップを行く。特に理美容鋏は海外を完全に抜き世界一となった。
全てがプロ用で、カリスマ美容師の華麗な技を支えている。元一氏は理美容鋏の名工であった水谷阿久利氏の流れをくむ。現在は息子裕一さんと共に活躍している。裕一さんが、良い鋏なので値上げをしたらと提案すると『意地汚ない』と一括されたと言う。
頑固は名工であった祖父ゆずりという。大正10年創業の長い歴史の中で培われてきた技は素材そして機能、考えられた美しさを基本として作られる。針金に例えられる髪を切るという鋏は最高の鋼が要求される。
この鋼を鍛える技、処理する技、手作りでしか出来ない技、人間工学に基づく技は使って品質が手に伝わる。これらを極めていくと美しさになっていくと言う。『毎日鋏を見る。』氏の言葉は日本の誇れる技の基本を成す。人の鋏でも修理をする。息子さんは「いろんな職人の作った鋏を直に見られるので個々の職人の腕、父の鋏もあったりで勉強となります。
■ 歴史
明治時代より、西洋より伝来。 |