世界一の理容・美容鋏の職人である。その品質故に全ての管理を自社で行う。
当然の流れであるが、この当然が今の社会において難しいことである。理美容の技術の世界大会のトップランクの技術者の多くは親方の鋏で活躍している。
鋏の究極、それだけをひたすら追い求める。個々の技術者の癖迄捉え、その人にとって最も使いやすい形を表現する。職人とあればこの姿勢は当然のことでありますが、それを貫くとなると、神が選ばれた人だけに許された技としか言い様がなく、類い稀なる職人のひとりであります。
■ 歴史
現在の鋏は明治初期、ヨーロッパより伝わる。日本は握り鋏しかなかった。
高校卒業後、兄の経営する理容器具専門店に入社する。店内にて一本の素晴らしい鋏に出会う。感動して20才頃より鋏及び刃物の勉強を始める。23才頃より道具を揃え、関西の有名な鋏メーカーで指導をうける。以後、独学で研究を重ね今日に至る。
銅材の吟味、適正な熱処理、用途にあった仕上げ。技術的には、日本で当社しか出来ない、世界大会出場の選手が必ず使用する刃先巾0.3m/m、峰厚0.3m/mの鋏です。1本のうぶ毛、1本の毛を半分に切る鋏。
欹器は満つるを以て覆る。(満ち足りた時、誰でも向上心に欠け進歩が止まってしまう。)
本気で努力。
職人名
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内山昭克(うちやま あきよし)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和14年8月3日
職種(種)
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理美容鋏
作品(アイテム)
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理美容鋏
技数(積)
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■
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
10年間。材料はステンレス合金、コバルト合金、ステライト(非鉄金属)、焼結ステライトなど有り、用途に合せ作っております。
■
技の種類や工程
鋏はカット鋏と櫛刃になっているセニング鋏の2種類あり。工程は板物をプレスで刃身の 型に打抜きネジ穴、荒削り、柄を溶接、次に熱処理、柄みがき、荒仕上、中仕上、仕上、最終仕上。
現在の立場(役)
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現役、指導的立場
次代 他
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