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高校を卒業してから藤本保宏氏に師事しました。ほとんどが中学出という中で風当たりが強く、仲間より常に早く起きて、夜は最後迄働きました。それが功を奏して、10年かかって覚える事を4年ほどで修得していきました。当時は大変忙しかったのですが、夜間の電力が60ボルトぐらいしかなく、作業服のまま横になり、回復すると即仕事をしました。
冬は今のように暖かくなく、暖房もない状態ですから厳しいものでした。薪を燃やす為ススで、全員顔が真っ黒になったものです。親方が亡くなって皆辞めていきました。
昭和62年に、親方の遺志を継ぐ形で独立しました。 |
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ホールディングナイフである事。プロがいなくなったナイフの世界ゆえに、最後のプロとして言わせてもらうなら、注文は何個でも失敗せずに同じ物が作れる事。常に完成品を作れることは、販売価格を安くとどめる事に繋がります。プロならば当たり前のことですが、昨今の流れから一般の人に再認識してもらいたいので敢えて特徴としました。飾るシースナイフは、アマチュア受けするものが多く、プロの感覚より、アマチュア感覚の延長線にあるような気がします。ホールディングナイフは見る者の感覚と作る者の両者の感覚が常に必要になります。それはプロとしての姿勢が基本となります。又、作る作品の難しさという点でも、制作者として、はるかに面白い物であります。 |
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毎日勉強 |
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基本の技に真剣に挑戦してほしい。明治から伝わる技は、他国と比べても優るとも劣る物ではなく、素晴らしい感覚を持っている人がいる訳ですから修得してほしいと願います。 |