職人の住む町
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撮影:宮田昌彦
自己研鑽とは、自己を見つめ自己の欠点を補いながら目的への道を歩く事と認識している。立ち向かってきた様々な問題を克服し、その中で新たな発見に気付く。この蓄積を以て自己を形成していく。大きな志に対し、立ちはだかる壁と戦う刹那々々の思いは『出来る』と信じて歩く以外にない。技を身に付けていく職業とあれば本来持つべき姿であり、親方には凛とした姿勢が感じられる。今という時を重ねていく技は、常に注意力と判断力そして持久力を要し、全てが、鋭い感性のフィルターを通して行われていく、、、。 國平刀匠はその代表的な手本のひとりであると感じる。思うに刀匠の古墳時代からの古代刀剣の研究や、復元刀にかける時、鍛えを行うその時代の刀匠に混じって、悠久のドラマの中に自分も存在しているのではなかろうか。自己を見つめる目は、厳しさと同時に、大きな創造力と理解力をも形成する。様々な作刀の思いから、積み重ねた器が見え、刀が形を変えた心の表現であることに疑いの余地もない。日本の刀剣界の最高位、無鑑査16名のひとりである。
この巨匠に惚れ込んで通っている宮田昌彦さんというカメラマンの方から写真をご提供頂いた。
  
■ 歴史
古墳時代の直刀から平安時代末期から始まる日本刀、そして現代刀。

  14代刀匠、父である河内守国助、そして考古学の師である末永先生(文化勲章受賞)を大きな“心と精神”の拠り所とし、刀匠の師、当時の人間国宝であった故 宮入昭平(行平)、備前伝(備前に伝わる作刀方法)は国宝 故 隅谷正峰に師事。
  弟子育成と古式鍛練の伝承。藤ノ木古墳出土刀剣再現、伝今泉出土銀装大刀等多数再現。
 
  金を残すは下、名を残すは中、人を残すが上。
  弟子現在までに7名、内5名独立、長男 河内一平(S48/2/19)現在修行中。
日本刀の未来、どう伝承していくのかを定めなくてはならない時期。時代の様変わり、直面する現実、これを見せる意味から芸大での作刀実演に弟子の全てを参加させた。この交流は大きな財産となったはずである。

 

職人名 河内 國平(くにひら)本名 道雄(かわち みちお)
雅号又は銘 河内國平
生年月日 昭和16年10月1日
職種(種) 刀鍛冶(無鑑査)
作品(アイテム)
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
3年。
技の種類や工程
現在の立場(役) 生涯現役 指導的立場
次代 他  
   


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