包丁造りをいくつかの形に分類すると、刀鍛冶のように納得できる包丁を作る側でひたすら作る人、専門家向けに互いに納得できる優れた包丁を作る人、主婦など素人が使う立場だけを考えて優れたクオリティー高いの包丁を作る人などがいる。藤井氏は後者の考えで包丁を捉える。
あまり包丁を使ったことのない主婦が専門家用の硬い刃先を使うと即、刃こぼれをさせてしまう。藤井氏は研ぎと焼入れを行うが、主婦の包丁としての最高とは何か、手入れをあまりしない人、ちょっと料理に凝りたい人、プロの切れ味がほしい人などの微妙な差を常に考えている。
100%は目指していない、今は家庭用包丁を主に作っていますので、平均点を上げたい。自分では80点以上の道具としての包丁を作り続けたいと思っている。
正しき者をして力あらしめよ。力ある者をして正しからしめよ。
物を造る喜びをより深く、より楽しく人のお役に立てる自分の発見をしてほしい。
職人名
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藤井啓市(ふじい・けいいち)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和23年6月1日
職種(種)
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堺刃物
作品(アイテム)
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家庭用包丁
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
5年
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技の種類や工程
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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