鑿(のみ)の“左久作”は国内外の専門家の間で有名。仕事は誂え鍛冶師で、全て特注品の製作である。鑿以外には切り出し、槍鉋などを主に作る。特に問題とするのは鉄である。明治や江戸時代など古鉄を集めて使う、成分的に柔らかな鉄は鑿や鉋などでは絶対に不可欠な要素と言う。又、鉄が柔らかい為、穴屋鑿など叩いて使い込むことで刃先に微妙な変化が生じる為、刀の様に鋼を包み込む製法が取られている。シベリアの抑留生活も鍛冶屋の技術のおかげで2年で終え帰ってこられたと言う。
■ 歴史
師匠の左久弘派は江戸時代と聞く。所在地では大正11年創業。 |