職人の住む町
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房州鋸は江戸時代、土蔵破りが閂(かんぬき)の鉄棒を切っていたことから幕府から御法度の命令が下ったことで全国に知れ渡った。硬い船材を切る船鋸ならではの話である。
中屋雄造正直が銘で当主である実氏が最後に銘を鋸に打込む。これは昔から親方が入れるしきたりである。全盛期は遠く海外からも注文が来たと言う。鋸の工程で名人技が問われるのが焼入れ、温度が高すぎると鋸に必要な柔らかさが出ない。低いとムラになってしまう。この作業は息子の雄治氏が行っているが、既に焼入れ25年以上のベテランである。
鋸に付ける炎の飾り色出しは中屋雄造正直伝統のもの。現在、華道用や工芸用など様々な鋸を手作りで造る。特注品も全て船鋸の技で造られていく。

  高校卒業後、新潟に修行に行く。小僧。(雄治氏)
  他の材料と異なって、白紙2号は焼入れが大変難しい。鋸の種類が50以上もあり、それぞれが刃、形が違っているので製作が大変である。
 
  切れる鋸を作ること。(實氏)
鋸なら何でも作る事を心掛けている。(雄治氏)
   

 

職人名 粕谷實(かすや・みのる)
粕谷雄治(かすや・ゆうじ)
雅号又は銘 中屋雄造正猶(なかやゆうぞうまさなお)
生年月日 大正15年1月4日(實氏)
昭和26年10月15日(雄治氏)
職種(種)
作品(アイテム) 鋸 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
10年
技の種類や工程
火造りー目抜きーあさり出しー目立て
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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