優雅で繊細なきらめきを放つ銀線の織り成す細工は、機械で作っているのではないかと見るものを驚かせ、ひとつひとつ手作りをしていると聞かされどんな人が作っているのか強い興味が生まれる。銀線細工のルーツは1602年にまでさかのぼる。江戸時代に入り長崎平戸にオランダからの技術がそれに加わり、鉱物資源か豊富であった秋田に伝わったと聞く。ミクロの世界とも言える感性で見つめながら全体での美しさを捉えていく。0.2ミリの細い線を寄り合わせローラーでならし、デザインに合わせて切り揃え指先とピンセットで合わせ、曲げながら一つのパーツを作る。やや太めの銀線で作った枠にパーツをはめ込み銀ロウで接合していく。根気とそして体で覚えていく修業を成し得た人だけが持ちうる美の世界と征服感があると思えた。
今の時代では考えられないほど多く仕事をした。特に、東京での修行では睡眠時間が一日4〜5時間位で、苦しかったが若かったので耐えられた。今思えば良い経験であったと思う。
銀線細工と彫金の併用など他にはないオリジナル商品が特徴だが、手作りの為生産性の悪さが欠点。
自己の向上。
頑張れ希望が有る。
職人名
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須藤至(すとう・いたる)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和9年11月16日
職種(種)
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銀線細工
作品(アイテム)
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アクセサリー 他
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
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技の種類や工程
銀線細工、彫金、全行程製作
現在の立場(役)
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生涯現役
次代 他
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