職人の住む町
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仕事をしている所を見せて頂いた。彫刻刀がかなりのスピードで心地よく動く、下絵もなしでどんどん削っていく。象牙の固まりから手の中に存在感が生まれてくる。
根付けとは作家の洒落ッ気と粋が渾然一体 となることで生まれてくる世界で、何とも不思議な物である。その都度の挑戦から同じものは彫らない人が多いと言う。根付けの素晴しさにはまってしまう人がかなりいると聞いて当然であると思った。
彫刻の技のレベルも他の彫刻と比べて高い気がする。 象牙彫刻という一般にはあまり見る事のない職業でありながらかなりの数の職人さんがいる。外国での人気は凄いと言う。浅草の古物商などではブームから中国産の根付けも売られている。話も面白く象牙彫刻の重鎮広晴氏の仕事場にかなりながくお邪魔していた。


  18歳から始めました。ハッキリと自覚し始めたのは28歳結婚してからです。私の兄弟3名そして親戚にも根付け師がいる家系です。家には内弟子が4〜5人常 におりました。修業に入った時、親方、父ですが音だけ聞いてやる気から腕の上 達までわかるのが始めは不思議でした。
  手の平に乗せた時根付けというのは、そこに小さな存在感があります。何か安らぎもあります。
製作に当たっては、量産というのも有りますが基本的には職人の遊び心から次に面白いもの を作って吃驚さたいなどという、粋というかそんな心持ちで作っています。したがって常に挑戦して、同じものは作らないと言うのがあります。 作風は感覚的な面で個性というのが自然に出てくるようです。
 
  生涯勉強決して止まらない事。
  他人の物、自分の物を常に見続ける事。進歩と答えが必ずある。

 

職人名 桜井広一(さくらい・こういち)
雅号又は銘 広晴
生年月日 昭和5年1月6日
職種(種) 象牙彫刻師
作品(アイテム)  
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
道具磨きで3年。彫はこれから。創作性が高いので結局一生勉強。根付けの材質は象牙、柘植、黒檀、鹿、水牛など、それぞれ質が違います。技の修得は結局本人の努力です。
技の種類や工程
材質や物によって色々有ります。いずれにしても彫刻ですから彫って磨くそして着色といった作業です。染めという作業も加わります。
現在の立場(役)  
次代 他  
   


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