私の修行時代には、まだ市内に100軒からの和傘製造業者がおり、技やデザインを競い合っていました。この状況を経験したことは私にとって幸せでした。常に創意工夫をすることを身に付けたようです。今でも新たな挑戦は楽しいことですが、結構苦しみもあります。
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特徴
紙の質は傘にとって重要な要素です。多くの産地はありますが私は富山の五箇山のコウゾで作った昔ながらの和紙を使います。
華やかな色彩は、昔から芸者衆が毎年お正月に和傘を新調し華を競い合う習慣がありました。又、華やかなだけではなく、豪雪と強風に悩まされる土地柄ですから金沢の傘は丈夫に作られています。 |