名工“深井理一”先代を継でいるのは、夫人尾里氏と娘さん。共に深井理一を銘として技を伝承し守っている。尾里氏は夫理一さんと二人三脚できた。夫の考えをそのままに、お客さんに喜んでもらえるもの、自分が納得のいくものを作り、一生おつき合いが出来る紐作りを心掛けている。現在外国製や機械製の物が増え、手で編む組み紐の需要は激減している。
しかし、何人かの江戸組み紐職人達は本物の良さを知らしめるべく頑張っている。
最近は見えないところは機械編みや輸入物等を入れて手抜きをしている物が多いが、当代も先代同様、紐の内側に至まで頑にこれを貫いく。頑張ってもらいたい組紐職人である。
■ 歴史
飛鳥時代から奈良時代にかけて、大陸から伝わり日本独自の組み紐となる。 |