小学生の頃から工作が大好きで鞄には鉋やヤスリ、ノミ、ナイフなどの道具が入っていた。斎藤氏の家系は鋳物師が多く、祖父は鈴木長吉(帝室技芸員今の国宝的な人)の一番弟子、そして父も同様に弟子であった。父親の静美は名工で優れた作品が東京中にあり、斎藤氏も父と共に仕事場に入った。国会図書館の照明機具やニコライ堂の十字架は懐かしい思い出と言う。当代になってからも多くの名作を作っている。名工の影に妻ありといった感じて 常に奥さんと二人三脚、80歳を過ぎても実に元気である。
■ 歴史 大正時代より。