職人の住む町
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小学生の頃から工作が大好きで鞄には鉋やヤスリ、ノミ、ナイフなどの道具が入っていた。斎藤氏の家系は鋳物師が多く、祖父は鈴木長吉(帝室技芸員今の国宝的な人)の一番弟子、そして父も同様に弟子であった。父親の静美は名工で優れた作品が東京中にあり、斎藤氏も父と共に仕事場に入った。国会図書館の照明機具やニコライ堂の十字架は懐かしい思い出と言う。当代になってからも多くの名作を作っている。名工の影に妻ありといった感じて 常に奥さんと二人三脚、80歳を過ぎても実に元気である。

■ 歴史
大正時代より。


  15才で鋳金家の父、静美の元で修行を始める。1936年、国会議事堂のシャンデリア・階段手摺を父と制作。1963年兄、進より独立。毎年三越本店の展覧会に参加。
  看板や文字板を蝋型鋳造で作り、蝋切り文字は自信有り。代表的なものは、警視庁の銘板ブロンズ文字、学習院女子高等科銘板、護国寺の鳩山元総理大臣の碑文板、身延山日蓮聖人碑文板、装飾金物、池上本門寺の風たく、ドア飾り、博報堂のランプ。
 
  時代を越えても存在し続けるもの作り。プロの目を意識して残るもの作り。
   

 

職人名 斎藤勝美(さいとう・かつみ)
雅号又は銘 勝美(かつみ)
生年月日 大正7年7月26日
職種(種) 鋳金
作品(アイテム) 碑文板、ブロンズ 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
1年。体、姿勢等体で覚えることが多々あって、若い人の方が柔軟性があり覚えが良い。
好き、作りたいという願望を抱えている人が飲み込みが早い。
技の種類や工程
原型制作(粘土、油土、蝋、石膏)ー鋳物(砂型ー蝋型ー創型ーガス型)ー仕上(グラインダー、ヤスリ、タガネ、キサゲ、磨き)ー着色(青銅、ブロンズ古美、オハグロ、煮色等)
現在の立場(役)  
次代 他  


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