職人の住む町
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全てに優しさが現れる。佐藤氏の性格と思える。慈悲に溢れた仏像の顔は木彫師の心が表れると言うが実にどれもが優しい。“見て受ける感じが安らぎとかほっとするとか言う物を作りたい”と氏自体も言う。木彫の可能性は無限であることは言うまでも無いが、佐藤氏ゆえに考えるテーマを期待したい。この優しさを表す木彫を考えてみてはどうだろうか。
優しく穏やかな木彫の顔は、今の時代に最も必要とする顔と思える。これをメッセージできる彫物に置き換え挑戦してみてはなどと勝手に考える。など勝手に考える。
日本職人名工会としても大きな興味あるテーマでもある。

■ 歴史
飛鳥時代にまで遡る


  15才の時、故郷の福島から東京へ出て、遠縁の佐藤蔵治さんに弟子入りする。何も出来ず、最初は子守や使い走り、仕事はあまり教えてもらえない。仕方なく師匠を見て、必死で技を盗む。そのうち、急所、急所を教えてもらえるようになった。15年間住込み、3年通い、33才で独立、毎日朝8時から夜7時まで彫る。
  特に仏像等は作者の人柄が出るようで、作者の精神面の勉強やその修行の必要があり、朝晩の神仏の信仰の継続実行は欠かせない。
 
  作品を通じて需要者の心の安らぎ、癒しができる事を念じ製作し、それにより微力ながら社会に貢献できればと努力している。
  先輩の作品を学び、個性も出し腕を磨く事、精神面の修行もしてもらいたい。

 

職人名 佐藤強士(さとう つよし)
雅号又は銘 佐藤岩慶(さとう がんけい)
生年月日 昭和13年9月27日
職種(種) 彫刻
作品(アイテム) 釈迦如来像、栗鼠の置物、兎の置物
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
4〜5年 本人の腕次第。道具のノミ研ぎで上手に研ぐのに2〜3年位かかる。
技の種類や工程
構想の下絵描き-選別・墨付け-木取り-図付け-荒ごしらえ-中彫り-仕上げ彫り-完成
現在の立場(役) 現役
次代 他  
   


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