甲州は日本で唯一の水晶加工の地。しかし加工の歴史は浅く、1830年に京都の職人を招いた所から始まる。水晶の発見は数千年前でハッキリ分らない。当時は石その物を単に飾り珍重していた様である。本格的な細工としては明治9年に甲府に水晶加工所を造り、中国に技術修得の為に3名派遣してからとなる。
又、当所手回しで行っていた研摩が足踏み回転式になり、更に大正初期に電動となったことで貴石加工全体が飛躍的に進歩したという。雨宮氏は通常恵比須様や大黒様、不動明王、そして七福神などを作るが、特注品として赤メノウで雛人形を作るなど意欲的に仕事をこなしている。
■ 歴史
昇仙峡で水晶の原石が発見され、その後嘉永7年水晶細工所が出来る。 |