職人の住む町
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江戸桐箪笥は江戸文化に生まれた。桐箪笥の特徴は乾燥した日は通気性が良く湿度の高い日は外気を遮断する。一定乾燥を保つ耐湿性そして火災など一旦水がかかると即膨張し、完全にしまって煙りも通さず匂いも通さず、内部まで燃える事もない。厚い桐板ゆえに守る耐火性である。品質は国内最高の桐を厳選。こうして保存の為に作られた江戸箪笥であることが林氏の過去の実績を見ても分る。国立民族博物館、東京江戸博物館などの歴史的資料を保存する間口2m5cm奥行き2m3cmの巨大な資料箪笥の製作などが挙げられる。林氏は江戸箪笥の最高位にある一人。又、江戸箪笥は削り直すことにより新品同様になり、耐久性が高く一生使えるのが江戸桐箪笥である。

■ 歴史
江戸時代より。


  私は18才の時に、林タンス店の家業の後継者として父、林茂夫のもとに師弟関係に入りました。家族とは区別され、林タンス店の従弟の人達と寝食を共にし、厳しく仕事を指導されました。
  特に桐の杢材は入手が困難ですので、良い杢の桐材があれば何処へでも出かけて仕入れに行きます。桐箪笥の製品は会津桐柾をはじめ、全部国産の桐材です。又、引出しの前板と入側接点は自分で工夫したアリホゾ組にしました。かなりの強度があります。又、特に背中の裏板には厚い板を使用し、誇りを持って作っています。
 
  お客様の身になって、目に見えない所まで気を付けて、誠心誠意作っています。
  息子に対し頑張ってもらいたい。

 

職人名 林正次(はやし・まさつぐ)
雅号又は銘  
生年月日 昭和11年11月20日
職種(種) 桐箪笥
作品(アイテム) 総桐箪笥
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
3〜4年 桐材の選別から木取りを出来る迄は約10年
技の種類や工程
桐材の選定ー十分な乾燥ー木取ー杢直しー荒削りー板はぎー幅決めーはな切りー板削りーほぞ取ー柄組立ー戸組立ー引出し仕込みー引出し組立ー仕上削りー仕上加工ー金具取付ー調整
現在の立場(役) 生涯現役
後継者に対し伝授していきたいと思います。
次代 他 林英知


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