職人の住む町
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桐の板をむくで使うのは江戸桐箪笥だけである。昔は婚礼に必ず、箪笥を持っていった。時代と共にその習慣もなくなったが、今も着物を着用する人は、桐が外気の匂いや雨の日の湿気などを遮断すること、桐は成長が早いこと、他の木と違って伸び縮みが少なく寸法的にきっちり作れること、などを良く知っている。
しかし昔と違いエアーコントロールが効いた気密性の高い部屋もあり、誂えてお買いになる場合、呼吸をする木材のような材料にとっては最悪の条件もあり、合わせて作ってもらえるはずです。逆に言えば体に良くない乾燥警報を箪笥が出してくれていると言えます。材料の桐については幸いにも家具関係が輸入材を使う為、会津などの 良い材料が確保できる利点がある。氏の箪笥は300年は持つべきとの信念を持って作っている 。

  16才の時父である昇吉に師事する。親方は他の親方と違い、聞けば丁寧に 教えてくれた。当時は弟子が何人かいて競争だった。失敗したら覚えるとのことで、その人の腕に合った仕事を振り分けてやらされるので、其の時の意地も今考えれば逆に励みになったようです。
  買った人が気の毒になるような物は作らないことを鉄則としおり、クレームが来ない。一生喜んで使ってくれる物を作る。しいて言えば、狂わないようにアク抜きと乾燥をしっかりやること。独自の水槽にてアク取りを考えるなどがあげられる。
 
  300年持つ箪笥は、何代かを見守る事となる。幸せな思い出と共にこの箪笥があればいいと考え、箪笥がそれを見つめているとも考えて作っている。
  失敗を恐れるな、親方もそうしてくれた。勉強として学んでいく。今息子が勉強していますが、私の口から言うのも何ですが筋は良いようです。とは言え結局は本人の努力です。

 

職人名 町田金三郎(まちだ・きんざぶろう)
雅号又は銘  
生年月日 昭和7年2月5日
職種(種) 桐箪笥
作品(アイテム) 総桐箪笥 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
3〜4年。10年からどうやら本格的に始められる。
技の種類や工程
作る箪笥によって異なる。桐板選定から最後の調整まで18〜20工程ほどと思う。
現在の立場(役) 生涯現役 後継者に対し伝授していきたいと思います。
次代 他  


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