京都は竹の生産地、本場である。竹で細工を行う職人が結構いる。江戸扇子の技はもともと京都から伝わったといった話もあり、骨などは殆ど京都で作って東京へ運んでいる。1200年の歴史があり、何と言っても京都ならではの技文化が形成されている。何処か京都のものは違うのである。精緻で優雅な雰囲気を持っている。
竹を素材にした茶道具などもやはり京都が本場といった感がある。鉈と小刀だけで作り出す石田親方もその一人。竹を割って材料作りから始まる。この材料作りで勝負は決まると言って良い。その前に竹選びがある。こうして作られた良質の材料を指先一つで編んでいく。竹ならではの、弾力と美しい曲線に逆らわず、竹の心を読み取りながら編んでゆく。
日本の技の原点とも言うべき基本中の基本、源流がここにある。京都によって完成された職人技であることに異論はない。
18才より本格的に先代竹美斎に師事する。それまでは門前の小僧で先輩達の仕事を見て見聞を広げてきました。
編組(篭編み)は多種類の編み方があります。そのほとんどを習得して多種多様な作品造りを得意とする「良い作品とは材料造りと造形に有る」
お求め頂いたお客様が喜んで使って頂ける作品づくり。
「用の美」を心掛けて精進してほしい。
職人名
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石田正一(いしだ まさいち)
職人区分
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雅号又は銘
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平安 竹美斎(へいあん ちくびさい)
生年月日
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昭和9年9月7日
職種(種)
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京竹細工
作品(アイテム)
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花篭、バック、一輪挿し等
技数(積)
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次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
10年間。適材適所に使用する竹の性質を見極める事と、制作する篭にあった竹巾、厚みを作る事が難しい。
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技の種類や工程
素材の竹を切り、割り、薄くへぎ巾と厚みを揃える。その後、編む作業に入る。
現在の立場(役)
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生涯現役 指導的立場
次代 他
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