筆を作る為に生を受けたとも言うべき亀井氏は4代目。先代の名工、父の清氏のこだわりに輪をかけたような人である。書家からの特注品などは、書家の仕事振りをじっくりと見て筆法にあった筆を作ると言う。常に使い手と一体となる筆を作る。必要以上に高い筆をさしたる考えもなく買おうとする人がいると、お客さんにアドバイスし時には喧嘩をすることそあるという。江戸筆の大きな特徴は全て1本1本一人で組んでいく。他の地域は全て分業で行われている。特徴は終筆がきれいに出るといわれる。市場は荒れているが、亀井氏は昔ながらの江戸技法で納得出来る筆作りを常に心掛けて作っている。息子の曉央氏が跡継ぎとして頑張る。
■ 歴史
江戸時代中期より。 |