東京一と言われた篠原直幹に師事、あらゆる書体に精通し、90cm以上の文字もフリーハンドで書き、しかも早い。藤原氏は師の下で、フリーハンド、下書き無し、スピードを学10年間かかってやっと帝国ホテルの看板を書かせて貰ったと言う。今は手描き文字に加え英語などの需要から機械も導入しているが、書き文字の依頼は多い。50cm以上の文字の筆の太さは7cm〜8cmもある。この筆を使って簡単な割り付けだけで、しかも素早く書くのは名人技である。
昭和43年、篠原直幹氏に入門する。師は帝国ホテルを始め都内一流ホテルの看板を書いてた。私の修行時代は、一日の作業が終わり自宅に戻ってから毎日3時間を文字の練習にあてた。小学1年生の国語のノートで練習した。200册以上使った。あっと言う間に3年が過ぎた。5年目からプロの職人としてようやく書かせてくれた。以来帝国ホテルのゴシック体や明朝体の看板は私が担当した。
下書きも無く、定規や道具を一切使用せず筆一本で直線・曲線を自在にフリーハンドで文字を書き分けることが要求されます。経験から得たノウハウと記憶保存されている文字データの量が勝負です。
堅忍不技
職人名
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藤原賢司(ふじわら けんじ)
職人区分
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雅号又は銘
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永山
生年月日
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昭和23年2月7日
職種(種)
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文字
作品(アイテム)
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看板楷書、相撲文字看板 他
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
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技の種類や工程
書体全般を理解し、全てフリーハンドによる文字を製作。
現在の立場(役)
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生涯現役
次代 他
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