職人の住む町
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現在、着物を切る機会が少なくなり、社会情勢と相まって草履職人も極端に減っており東京地域では2〜3人と言われている。草履も樹脂芯の張り合わせものが多くなっている。昔からの良いものはコルク芯で、その違いは弾力性などに差が出る。昔の草履は、女物のみならず男物も足より少し小さくかかとがちょっと出ている物が粋であつた。又、裾を踏まない様にと言ったこともあった。今でも老舗などで扱う高級品は小さいもので手縫いである。最近では幅も広く足全体を乗せるといった草履が多く、原因として今の人は活発な人が多くなっていると言う事なのかも知れない。

  16歳の頃から始めました。昔は材料が良くない為、技術的には今より職人の腕は確かであると思われます。昔はともかく作ると飛ぶように売れた時代がありました。材料が無くて紙を使い張り子の要領で固めて芯に使って需要に応えるしか仕方が無かった訳ですが、ともかく忙しい毎日でした。雨の日には向かない草履でしたね。今となっては懐しい思い出です。
  草履屋さんは、店によって草履の形が有りました。私の草履は銀座の店に出す時はひいき筋があり、粋な形が多いようです。デパートなどですと現代的な大き目の形となります。
特徴と言えば完全な手縫いであることと昔からの店の形でしょうか。
 
  ともかく喜んでいただければと思っています。作る時いちいちそうした事を考えている訳ではありませんが・・。
  ハイカラな袴で編み上げ靴などを履くといったファッションもあり、益々草履が忘れられてもいけません。美しさをまず知って頂くことが大切です。其の前に職人がいなくなったのでは仕方がないので何とか残す算段と新たな切口で新しい人達が参加出来るような仕組みが必要です。

 

職人名 高根沢輝一(たかねざわ・こういち)
職人区分 名匠(単独)
雅号又は銘  
生年月日 昭和12年12月14日
職種(種) 誂え草履
作品(アイテム)  
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
技の種類や工程
主に芯造り、巻、そして仕上げの3工程に分かれます。手縫い誂えの草履の芯はコルクで独特の弾力性があります。コルクの加工は現在ではコルク屋さんが一括して行なっています。後の工程は人によって分業ですが私は全て行います。和装の履物としての美しさが要求されます。仕上げの美しさが結局腕の見せ所となります。和服の共布そして模様合わせなど、高級且つ少ない布の美しさを引き出すことはやはり経験がものをいう世界でしょうか。
現在の立場(役) 生涯現役で行きたいのですが。仕事や針などが無くなったらわかりません。
次代 他  


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