足袋職人の第一人者。天皇陛下や皇太子の足袋(しとうず)など宮内庁御用達を初め、舞踏、茶道・華道各宗家、力士、神主、各宗門僧侶用などを手がけ全国に及ぶ。
四谷で270年前に創業。11代目、74歳、生涯現役。現在両国を拠点とし活躍している。
お会いした時に技の一端を見せて頂いた。ミシンがけである。縫ったすぐ横に平行してミシンをかける。ぴったりと寄り添ったミシン目は交わる事なく整然と進んでいく。交差するとそこから足袋が破けてくるという。実に鮮やかであった。親方が良く言う“毛筋一本ほどの違いも許されません。”その言葉が実感として伝わった。
また、靴の職人との話の中で、足は全ての神経が集まり動きも繊細である事から無理のあるものは、その人の全てに影響を及ぼす、と言う事を聞いた事があるが、足は ちょっとした仕上がりの微妙な感じをキャッチし履きやすいかどうかが分ると言う。同様に採寸だけではなく足の皮膚の硬さ形など、手で触ってその人の足を読み取る点も同じであった。こうした形で作る足袋職人は東京では向島の芸者さんの足袋を作り続けて来た石井芳和氏など数人だけとなった。
親方の奥さん順子さんも足袋職人であり、信頼出来るスタッフと共に足袋を作り続ける氏は又精力的に全国的を飛び歩いている。
昭和23年、後を継いで宮内庁御用達の足袋や、全国の神宮、寺院の方々の足袋も作っております。師匠の厳しい修行に耐え、今も教えを守って続けています。
注文足袋、誂え足袋は難しいので同業者も殆どおりません。
一意専心
履き良い足袋を作る。
職人名
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宮内梅次(みやうち うめじ)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和4年7月7日
職種(種)
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足袋
作品(アイテム)
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白足袋、誂え足袋 他
技数(積)
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■ 次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
10年。2年で部分的にやっている。
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技の種類や工程
足袋の工程は24工程。飛鳥時代より続いている。
現在の立場(役)
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生涯現役。
次代 他
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