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父は何の靴でも作れる職人。子供の頃から弟と手伝わされ、二人とも無理やり靴屋にされてしまいました。(笑い)父はとても怖い人でした。仕事で指が割れても休ませて貰えません。私が始めた当時は、登山用の安くて良い靴が有りませんでした。従って色々な靴を改良したりと、あの頃を振返ると勉強になりました。 |
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お客さんとの会話から靴を作ります。外反拇指の人にも合わせますので無理が無く、次第に治って来たなど喜ばれています。作る場合も足型のシートを作り、常にお客さんの情報を加えていきます。改良はこの情報から行われます。常にその時々のベストを尽くし、たものが作品となり、次回にはさらにそれに合わせてベストを目指すといった感じです。中敷も足に合わせて作りますが、これは作った靴の付属品としての考えであり実費です。中敷も靴屋の商売として、法外な値段をつけているところもありますがそれは考えません。 |
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“履く人は一人”何千足、何万足作ってもひとつひとつ手を抜かないで作る、それ以外ありません。 |
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自分で切り開いていく道ですが、弟子には全ての工程が出来るように修業させていきます。
しかし覚えてくると、一例ですがお客様の要望を聞いて、採寸するなど、ひとりひとりのカルテをとるような医者的感覚があります。そこに妙なおごりが出て来たりします。どんな場合でも天狗になる事が最も職人としてマイナスです。 |