焼津は今川時代、武田信玄のお抱え弓矢師が当地で制作を始めたこと、徳川幕府直轄の武器作りの地となったこと、平民にも弓を持たせ技を競い合わせたりしていたことなどが、職人の定着に結びついた。
現在は全国でも弦師は数軒しかない。しかし昔ながらに手で麻を縒って作るのはほとんどない。最近では合成弓弦があって麻にケプラーを合わせて機械で縒る。
昔ながらの本物は矢を放った時の音がキャンというなんとも言えない音がする。昔の侍も聞いていた音である。この音が分る限り本物の弓弦はなくならないと信じたい。しかし、命中率は昔も今もやはり腕である。
昭和40年にこの道に入る。
矢を放った時の音に心掛けている。良い音は良い弓弦を表す。
お客様の立場になって毎日仕事をしています。
私が2代目で息子が3代目です。昔の麻弦は、今製造している所が少ないので続けていきたい。
職人名
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沢山晃(さわやま あきら)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和14年11月12日
職種(種)
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弓弦師
作品(アイテム)
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弓弦
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
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技の種類や工程
2m以上ある丸竹に縒った麻糸を張る。よりが戻ってしまうものは縒りなおす。
松脂を塗って行くが、この松脂は胡麻油を加えて3〜4時間煮込み柔らかくする。少し焦がして色付けをする。ごま油は夏と冬では量が変わる。この松脂が縒りの繊維同士に締まりを与え、ゆるみを押さえる。この作業で音が違う。
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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