職人の住む町
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初めは車屋で大八車や荷馬車を作っていた。時代の波に揉まれながら変遷を繰り返した。そんな時、荷馬車の置物を頼まれ5分の1のサイズで昔のままに作った。使命感にも似た気持ちからミニチュアを作り続けていった。60歳になって転機が訪れた。天皇のご成婚などの馬車の手入れなどを手掛けていた村松寅次郎氏、当時78歳から連絡が入り、山車の車輪を作るのを手伝ってほしいとの話であった。3年間仕事の度に師匠の家に泊まり込んで修業した。今日あるのは師匠のおかげですと語る。神田明神の山車など幾多の山車を蘇らせている。

  1947年馬車製造の道に入る。1974年ミニチュアの荷馬車大八車製作。1990年、山車の車輪製作開始。
  堅牢にして優美をモットーに材質を吟味して丁寧に組立て、鉄の輪を熱して嵌める。
 
  注文して頂いた方への感謝の念と、見るは千刻、直すは一刻を心掛けています。
  職業に派手さはないが、本分をわきまえて堅実に仕事をする事。

 

職人名 坂井武雄(さかい たけお)
雅号又は銘  
生年月日 昭和5年3月8日
職種(種) 山車の車輪
作品(アイテム) 山車の車輪
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
3年。材質の選択と向上心。
技の種類や工程
自然乾燥させた原木を寸法に合わせて切る。車輪の中心は、円筒形の輪胴。車輪にあたる櫛形に矢をはめるのが年季の見どころ。放射状に広がる矢を、テコを使って絞り、穴に差し込む。次は鉄輪を熱し、膨張させたところで車輪にはめ込み、大急ぎで水で冷やす。このタイミングが難しく、高度な技と力が必要。
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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