職人の住む町
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東京大空襲、妹と二人だけの出発であった。先代三遊亭金馬師匠に父の竿忠を継ぐ事を勧められた時、血筋が騒ぎ心機一転、竿辰に弟子入りした。19歳、当時としては遅い出発である。昭和49年竿忠4代目を襲名した。
初代竿忠は1864年生まれ、江東区洲崎神社に徳富蘇峰の書で名人竿忠之碑が立っている。初代竿忠の父音吉は江戸の釣竿師初代秦地屋東作の弟子であった。こうした体に流れる血は更に進化し、中根氏しか手掛けない漆の胡麻塗りや節影塗りの継ぎ手など道具の域を遥かに超えた工芸品となっている。
ちなみに妹は亡き林家三平氏の奥様香葉子夫人。

  昭和20年3月10日の東京大空襲で、3代目竿忠の父と母、兄二人と弟が焼死した。遺されたのはその当時疎開していた喜三郎さんと妹の香葉子さん(先代林家三平夫人)だけ。父から仕事を習った事はない。戦後、同流の竿師のもとに内弟子入り、一から手と体に刻み込んで覚えた人である。
   
 
   
   

 

職人名 中根喜三郎(なかね きさぶろう)
雅号又は銘 竿忠
生年月日  
職種(種) 和竿
作品(アイテム) 和竿
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
技の種類や工程
晒しー切り組みー火入れー巻き下、糸巻きー継ぎー下塗りー中矯めー漆塗りー拭き漆ー仕上げ、微調整
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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