職人の住む町
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萬祝い着は、大漁の時に祝って、船主が関係者にくばったお祝いの品であり、その目的でくばった最後は昭和28年とのこと。その時は絵柄から型紙を作り、100反以上染めて一年以上かかる大仕事であったという。房州の粋と漁師の心意気、羽織った当時の突張りはどんなものであったのか。今は洒落た長着として又、伝統を活かしながら、さらに目出たい染めを現代にどう活かしていくのかが課題とのこと。幸祐氏の今後に期待したい。ともかく目出たい物で最近は、結婚式、店の開店などエールを送るとうった人生の船出の贈り物として大漁旗や萬祝いを、又、萬祝染めの、のれんやテーブルクロスなども作られている。
息子の幸祐氏は、独自の世界を萬祝いで挑戦する。期待したい。


  父が病身だったので、小学校時代より色々な仕事を手伝いながら覚えた。15才で学校を卒業してから、本格的に仕事に入る。その頃は、今と違い朝早くから仕事をするので、冬は水で手がかじかんで大変だった。(榮二氏)
大学卒業後、家業の染物店を継ぐ、下絵描き、型彫の練習、糊作りに時間を費やした。(幸祐氏)
  型紙作り、糸入れ、色の出し方(榮二氏)
昔ながらの手法で、顔料を大豆の汁で溶いて染めているので使うほどに味が出てくる。(幸祐氏)
 
  毎日が修行で、何とか自分で気に入る様な品物が出来上る事を望んでいる。(榮二氏)
飽きずに永く使える作品作り。(幸祐氏)
  人ではなく何時でも自分自身に修行を積むこと。

 

職人名 鈴木榮二(すずき・えいじ)
鈴木幸祐(すずき・こうすけ)
職人区分  
雅号又は銘 宝榮 ほうえい(榮二氏)
鴨幸 おうこう(幸祐氏)
生年月日 昭和2年10月25日(榮二氏)
昭和29年10月20日(幸祐氏)
職種(種) 萬祝染め
作品(アイテム) 萬祝、萬祝半天、萬祝柄染額 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
5年、色々なノリ作り(生地、染法による)やはり自分で自覚できる様になるのは10年ですかね。
技の種類や工程
下絵ー型抜ーノリ付ー色入(差し入れ)ー色止ーノリフセー地染ーノリ落しー張りー仕立て
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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