萬祝い着は、大漁の時に祝って、船主が関係者にくばったお祝いの品であり、その目的でくばった最後は昭和28年とのこと。その時は絵柄から型紙を作り、100反以上染めて一年以上かかる大仕事であったという。房州の粋と漁師の心意気、羽織った当時の突張りはどんなものであったのか。今は洒落た長着として又、伝統を活かしながら、さらに目出たい染めを現代にどう活かしていくのかが課題とのこと。幸祐氏の今後に期待したい。ともかく目出たい物で最近は、結婚式、店の開店などエールを送るとうった人生の船出の贈り物として大漁旗や萬祝いを、又、萬祝染めの、のれんやテーブルクロスなども作られている。
息子の幸祐氏は、独自の世界を萬祝いで挑戦する。期待したい。 |