職人の住む町
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元々は銚子大漁旗といっていた。万祝い旗という言い方はそう古くない。古くは源平時代に用いられた旗印でありそれが形を変えた。染めに浮世絵ならあボカシをつかうのも千葉ならではのもの。船名の目印で昔は様々な形の旗があった型紙と手書きを併用して製作する。手書きの部分では紐で張ってハンモックのように張り、その上で描き始める。
不安定な動きをものともせず勢いをもって描いていく。昔の様に大漁の時に祝いで作ったなど、その目的で使われることがまったくなくなった。現在は人生の出発など記念に作る人が多い。今は昔の技と作品を出来る限り残しておきたいと語る。

  昭和38年高校卒業後、「海老屋染工場」で修行、その後突然父親が亡くなりどうしていいか分からないまま後を継ぎ、その時働いていた職人さんにいろいろ助けてもらいながら3年間は苦労の連続だった。
  下絵、型彫、染と全ての工程が手作りで、世界で一枚のオリジナル製品。特殊な図柄の場合、実物大に下絵を鉛筆で書き落し、遠方の方には送付し手直しを求め、確認の上仕事に入る事も多々ある。
 
  受注製作が主の為、納期を守る。ミスがある場合、値引きで納めずもう一度完全製品を作り、納品する。物事にクヨクヨしない、悔いを残さない、事にあたって全力を尽し結旺を恐れない。明日の為に、今日を力一杯生きる。
  パソコン他機器に安易に依存し、個性の無い皆同じような出来上りである。機器に振り回されず活用し、あくまで仕事の補助として個性ある作品を目指してほしい。

 

職人名 宮澤紀年(みやざわ・のりとし)
職人区分  
雅号又は銘
生年月日 昭和15年12月8日
職種(種) 萬祝染め
作品(アイテム) 祝旗、萬祝半天、萬祝柄染額 萬祝切絵額 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
下絵描きが一番重要であるが、下絵帳りに筒引糊置が出来なければ染めは良くても納品できず、地方では分業化はなく全技法を習得しなければならない。
技の種類や工程
下絵ー型抜ーノリ書きー砂かけー色付けー水あらい
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  


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