新しい形の職人の登場。淡水の魚に魅せられて、淡水の魚に関る全てを作ろうと挑戦する。好きで始めて職人の世界に入る人は多いが、そのほとんどは焼物教室など、趣味やお稽古的な比較的入りやすい分野が多い。しかし手塚氏のように自ら新しい分野に挑戦し、作っていくとなるとこれは極端に少ない。現在は洋式毛針竹竿を中心として製作しているが、魚の各種レプリカも大変なものである。
挑戦し続ける創造者達が共通して持っている性質がある。それは常に自己を見つめ自己の力を積み重ね、本物を作ろうと挑戦し続ける者だけが持つ“一種のはにかみと明るさ”である。これが本物である事を感じさせ、この気持ちを持ち続ける限り職人として更に良い物を作っていくに違いない。今後も目を離せない職人と思える。又、竿の世界では比較的新しいが意欲と挑戦していく姿を今後みてみたい職人である。
1983年、建材会社退社後、趣味の釣竿作りから1987年竹製のフライロッドの試作を始める。
13年間のアマチュア時代を経て、2000年販売を開始。
製品にて対しての品質を最高に保つ為、ほとんどの工程を一人で製作。又、実用品としての使い良さを追求。例えば、耐水性を高める為、手入れのし易さを考えて「真空引き」による竹内部への樹脂含浸を施す等している。フライを投射する能力は、最高レベルと自負している。
昨日のものより今日のものが最良。
職人名
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手塚太一(てづか たいち)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和24年1月17日
職種(種)
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洋竿
作品(アイテム)
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洋竿 魚レプリカ 他
技数(積)
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次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
1年。良質材の竹が入手困難になってきている。竿の調子を決定するのに、主観が入り込むこと。
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技の種類や工程
竹の選別-割り-筋処理・長さ揃え-曲り直し-一次削り-焼入れ-仕上げ削り-接着-磨き-継手製作-継手接着-握り製作-塗り-金具取付-塗り-磨き
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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