ほとんどが注文品を製作している。花柳界派の指物は塗りを重視し、黒塗に扇蔓蒔絵。
留塗に亀甲蒔絵、そして茶器棚、箪笥などを塗っている。他の職人から聞いた話であるが、塗師でもカシュー塗料を漆と称して平気で塗っているとのこと。もっともカシュー塗料が悪い訳では無く漆として売る人達がいるということが問題。丈夫さや時と共に色変わりするなどが気になる。漆は現代化学を持ってしても解明出来ない最強の塗料と言われている。氏は上質の材料にこだわる江戸の塗師である。
氏は信頼出来る職人として何人かに紹介された職人。
江戸の塗師が、いなくなっていく現在本物を残していく為に頑張っている。 |