職人の住む町
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滝に打たれて修行をしていた行者が、水に打たれて晒された葛の蔓を見つけ、織ることを薦めたことから始まったと言われる。中国でも古くから葛を使った布があった。
葛衣(かつい・葛布のかたびら)、葛求(かつきゅう・夏着る葛布)、葛布巾(かつきん・葛布の帽子)といった形で川出氏の研究データーにある。織は葛を世個糸とし、縦糸は木綿、麻、絹、テトロンなど用途により変える。鎌倉時代から江戸時代には小紋の裃や馬乗り袴、合羽などに使われた。又その昔は葛布と藤布の区別をつけず、呼び方はその時々でどちらかに統一された。

  明治初期、初代川出幸吉の考案した襖地用の葛布が好評を得て本格的に生産が始まりました。 
以後、様々な苦難を乗り越え四代にわたり、掛川葛布の老舗として「のれん」を守り続けております。明治・大正・昭和三代の皇室の御用命も賜ってまいりました。
  伝統的な手法による工芸品はもとより、斬新な葛布製品の開発にも励み、葛布に新しい息吹を吹き込むべく、研鑽を重ねています。
 
  良い物はより良い作品で。
   

 

職人名 川出茂市(かわで もいち)
川出英通(かわで ひでみち)
雅号又は銘 幸吉
生年月日 大正11年8月11日(茂市氏)
昭和20年10月17日(英通氏)
職種(種) 葛布
作品(アイテム) 色紙掛、床掛、短冊掛 他
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
現在弟子等はとっておりません。時々、大学生の方等、卒業論文にまとめたいと葛布の勉強に来られます。色々私が調べた資料など参考にして行かれる方もあります。少しでも葛布のことに興味をもって下さる様、説明もします。
技の種類や工程
6月〜7月にかけて、その年に出た新しい葛のつるを採る。採取したつるを釜で煮て、流水につ ける。冷めてから、むろの中に入れ、その上に生草をかぶせ、さらにムシロでおおい、2日間ほど自然発酵させる。腐った表皮を流水で洗い流て芯を抜き、芯と表皮の間にある靭皮を集める。約100本ほどを集めて、仕上げ洗いをして、乾かすと葛苧(くずお)という葛布の原料が完成します。細かく裂いてつなぎ千鳥に巻付け、葛つぐりを作る。その葛つぐりを使って織り上げ、葛布が出来上ります。
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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