職人の住む町
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江戸初期にオランダ人により印度のサントメから縦縞の布が伝えられた。当時、贅沢禁止令もあり絹織物に変わり大流行した。当時の浮世絵等にはほとんど縦縞が描かれている。夢二の黒船屋などにも縦縞の着物を着ているが、あれである。
もっと面白い事は、平安時代に同様にサントメから漆などで染めた皮が渡って来た。当時は高価であった為、大名などの献上品として鎧などに使った、あの鹿皮である。又、桟留皮と呼ばれ武道具に使われている皮がある、それも名残りである。鹿の皮に漆を模様付けた印度から伝わった来た皮を印伝といい、正にこの流れのひとつと言える。唐桟の桟は桟留の桟かも知れない。
明治30年頃から唐桟織は斎藤家のみとなった。あれ程に江戸の住民の心を掴んだ唐桟織であり、文化材として国の記録選択となってる。

  柳悦孝(やなぎよしたか)先生の内弟子として、11年間修行した後、父豊吉より唐棧織について学ぶ。
  植物の皮や実等を煎じた液で糸染めをしますが、色を出す調合は計量に頼らず、染液を口に含み味覚により調合する事。
 
  職人の誇りとして、手を抜かない事を心がけている。
  人の仕事をよく見て、自分のものにする。

 

職人名 斉藤光司(さいとう こうじ)
斉藤裕司(さいとう ゆうじ)
雅号又は銘  
生年月日 昭和4年11月20日(光司氏)
職種(種) 唐棧織
作品(アイテム) 着尺80番手、着尺60番手、糸の太さで数が大きい程細い。柄は128柄あります。
お手玉袋 他
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
3年 糸染めで染液を口に含んで、味覚による色の調合を覚える事。
技の種類や工程
糸染め-整経-綜絖通し-筬通し-機織り-湯通し-砧打ち
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  


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