最も伝統と郷土を感じさせる手びねりの万古焼。無事に故郷へ帰るとのことでカエルを飾りに付けたり、縁起物としてサイコロを付けたり、お客さんの要望でカッパを付けたりなど、郷土の焼物の本来の哲学を感じさせる。焼物を作る人を芸術家や作家とするか。それとも焼物職人とするかは各自色々とある。最近はわずか数年の修業で素人が作家となり窯を開く、もちろん才能があれば文句は無いし、昔の窯の再現など目的を持っているならば素晴しい事と思う。しかし日本で一番多い職人が焼物師である。事実、どうでもいい窯を全て集めたら他の職人の何倍もの数になる。作品を作っている作家であっても趣向品であり喜んで買う人がいるから成り立っている。それはどの職種よりもニーズが高い。名工会はベーシックな地元職人を探して行きたい。多くの作家の中で埋没させてはならない名工達がいる。焼物の場合、名工の判断は姿勢が大切に思う。本当の職人として黙々と行う室井氏のように心安らぐ生き方にも共感する。
小学校卒業後、農業に従事していた。昭和48年、本格的に生産に入りました。
陶土に於ては、田島に産出する最上の陶土にて、真似のできないものと思います。
良い製品、変った珍しいものを考えています。
働くこと。労役によって尽す。
職人名
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室井勝三(むろい かつぞう)
雅号又は銘
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勝三窯(かつぞうがま)
生年月日
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大正8年1月25日
職種(種)
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田島万古焼
作品(アイテム)
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急須、湯呑み、ぐい呑 他
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
材質及び成形等については、覚えると言うことはない。生涯勉強で終わるような気がいたします。
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技の種類や工程
採土ー乾燥ー水皸ー土練ー成形ー仕上ー焼成
現在の立場(役)
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生涯現役
次代 他
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